今日、4月15日は世界医学検査デー(World-wide Biomedical Laboratory Science Day)です。

あまり馴染みがありませんが、世界医学検査デーの目的は、医療を提供する上で臨床検査技師が果たす役割についての認識を高めることです。臨床検査技師は、現代の医学における診断、品質の開発と保証、治療、研究開発において重要な役割を果たしています。

1996年6月にノルウェーで開催された世界医学検査協会の代議員会の場で制定が承認されました。

臨床検査の専門職である臨床検査技師の役割と臨床検査の重要性を世界中の国民に広めることを目的として、世界各国でその年のテーマに沿った広報活動が行われます。

2年ごとにテーマが変わり、2023-2024のテーマは『Guardians of Quality and Patient Safety: Biomedical Laboratory Scientists』と発表されました。

臨床検査において、検査の品質と患者さんへの安全性はとても重要なテーマですね。

そもそも臨床検査とはなんでしょうか。

人体に対して行われ,血液・尿・便などを調べたり、脳波・心電図などを測定したりする検査のことを臨床検査といいます。

その目的は、「健康状態を知る」「異常の原因を調べる(病気の診断)」「治療方針の選択する」「治療状態を確認する(効果判定)」などさまざまです。

臨床検査の種類は大きく分けて2つあります。

①検体検査

人体から採取した血液、尿、喀痰、組織、細胞、体腔液などの検体を用いて調べます。

 

②生体検査

超音波検査、心電図(循環器系)検査、脳波検査、呼吸機能検査、聴力検査、味覚・嗅覚検査、熱画像検査、MRI検査、眼底写真検査などがあり、患者さんの体から直接情報を記録して、体の状態を調べます。

 

そしてこれらの検査を担うのが臨床検査技師です。

病院で精密検査などを行う時にお世話になりますが、令和3年6月には、臨床検査技師による新型コロナウイルスに関わるワクチン接種のための筋肉内注射実施の研修要項が発出され、検体の採取だけでなく、いわゆる打ち手としても活動の場が広がりつつあります。

また、歯科の分野でも口腔病理検査や睡眠時無呼吸検査において活躍されています。

 

 

4月からは今年度の健康診断が始まりますね。

見落としがちな歯科の分野において、気になるところがございましたらお気軽にご相談くださいね。