9月の終わりだというのに、日中はまだ30度近く上がることもありますね。

とはいえ朝晩は長袖が必要なくらい冷え込みますから、もう秋は訪れているのかもしれませんね。

 

今回は矯正治療中の方のセルフケアについてお話します。

矯正治療が始まると、歯に矯正装置が付きます。

 

矯正装置の周りは、複雑な装置を足掛かりに細菌が溜まりやすくなっています。

 

通常、私たちのお口の中は唾液の自浄作用を受けてある程度細菌の増殖を抑えられます。

しかし、矯正装置の装着によって唾液が流れにくくなり細菌が留まりやすくなります。

溜まった細菌は増殖し、プラーク(歯垢)を形成します。

矯正前、矯正治療中、矯正後とそれぞれの口腔内細菌の量を測ってみると細菌数が約4倍に増えているという研究結果もあります。

 

矯正装着が付いている間は細菌が格段に多くなってしまいます。

では、どのように歯を磨いていくと細菌の増殖をおさえられるのでしょうか。

歯ブラシの当て方にも工夫が必要ですが、補助的清掃用具を使用するともっと効果的になります!

 

補助的清掃用具とは、歯ブラシ以外の清掃用具を指し、歯ブラシでは届かない場所や補えない場所を清掃する道具のことです。

 

例えばデンタルフロス、歯間ブラシ、タフトブラシなどです。

 

それでは実際に矯正装置周りのどのあたりに、どのような補助的清掃用具を使用すれば良いか説明いたします。

 

①矯正装置の周りはタフトブラシ

小さな矯正装置は歯ブラシが届きにくく、場所に寄っては全く当たらない事もあります。

そこで、タフトブラシを使用します。

小さいヘッドのタフトブラシは、ブラケットやワイヤーの下に毛先を当てることが出来ます。

装置の周りをグルっと1周するように当てていきます。

 

②ワイヤーより下は歯間ブラシ

ワイヤーがあるとデンタルフロスや糸ようじが最後まで通りません。

歯間ブラシであれば歯と歯の間に通して清掃することが出来ます。

歯間ブラシは細いサイズのものを使用し、無理に通さない様に注意しましょう。

 

③ワイヤーより上はデンタルフロスや糸ようじ

ワイヤーの上、歯と歯が接触している部分は歯間ブラシが通らないのでデンタルフロスや糸ようじを通して清掃することが出来ます。

 

歯ブラシだけで一生懸命磨こうとしても当て方を工夫したりとかえって歯磨きに時間がかかって嫌になってしまう事もあるとおもいます。

補助的清掃用具をうまく活用することで歯磨きの時間を短縮することも出来ますから、ぜひ試してみてください。