災害時の口腔ケア
暑い日も少なくなり、いよいよ秋ですね!
今年は台風や集中豪雨でたくさんの被害が出ましたね。まだまだ油断は出来ません。
皆さんも防災に対する意識が強くなったのではないでしょうか。
避難所に行く際の持ち物はどのような物を準備していますか?
貴重品、携帯電話、水、食料…色々とありますが、意外と忘れがちなものが歯ブラシです!
日本歯科医師会からこのような啓発ポスターが出されています。
皆さんの防災グッズの中に歯ブラシは入っていますか?
避難所での生活が長引くと、口腔ケアがおろそかになってしまい様々な疾患リスクが高くなりますので注意が必要です。
被災後の不規則な生活(睡眠不足など)や栄養状態の悪化、口腔衛生状態の低下などが重なり、肺炎やインフルエンザ・カゼなどの呼吸器感染症を起こしやすくなることが知られています。
また、避難所で支給される食べ物の中には菓子パンやお菓子も含まれます。
長い時間、歯を磨かず糖が停滞してしまうとむし歯のリスクも高くなります。
ですので、口腔ケアによる呼吸器感染症やむし歯などの予防がとても大切です。
しかし、避難所では使えるお水が限られますよね。
そこでお水が少なくても、無くても出来る口腔ケアを紹介します。
■水がある場合
(日本歯科医師会 「災害時のお口のケア/避難所掲示用ポスター」より)
①水で濡らしたティッシュペーパーで軽く唇をふきます。
②少量の水のコップを 2 つ用意し、水量の少ないほうに歯ブラシを入れて濡らします。
※コップを2つ用意出来ない場合は1つのコップで行う。
③歯を磨きます
④歯ブラシが汚れたら、ティッシュを濡らし、汚れを取ります。
少ない水のコップですすぎ、歯みがきと歯ブラシの汚れ取りを繰り返します。
最後にもう1つのコップで少なくとも 2 回口をゆすぎます。
■水がない場合
(日本歯科医師会 「災害時のお口のケア/避難所掲示用ポスター」より)
お水が無い状況下では、ガムやマウスウォッシュを使います。
①ガムを噛む
シュガーレスガムをかむことで、ストレス解消や緊張感の緩和ができます。
また唾液をたくさん出す効果があり、その唾液で口をすすぐことができます。
②マウスウォッシュを使う
マウスウォッシュ(口腔用洗口剤)で口をすすぐことで菌が増えることを防ぐことができます。
口の中の状態を考えて、刺激の少ないノンアルコール成分のものをおすすめします。
さらにお水が無い状況下では唾液の自浄作用を高めるために口の体操やマッサージを行うとなお良いです。
(日本歯科医師会 「災害時のお口のケア/避難所掲示用ポスター」より)
①お口の体操
「あ」、「い」、「う」と発音するように、口を大きく動かします。
頬を膨らませた後、すぼめるという動きを数回します。
②舌の体操
口を開き、舌を出して上下左右に数回動かします。
③唾液腺のマッサージ
耳の下、顎の下やほほをさすったり、揉んだり押したりして動かします。
災害時の口腔ケアにはいくつもの方法がありますが、これを機に防災グッズの中に
「歯ブラシ」 「コップ」 「マウスウォッシュ」
を入れて口腔ケアを行いましょう!
最後に首相官邸のホームページからダウンロード出来る災害の備えチェックリストを紹介します。
参考にしてくださいね!