ドライマウス
先日、院長先生から歯科衛生士に向けて『カリエス
ブック』という本を購入してもらいました。
今回はその中から紹介したいと思います。
ドライマウス(口腔乾燥)についてです。
最近お口の中の乾燥についてのお悩みの声が増えて
います。加齢とともに唾液の分泌量が減少する事も
ありますが、他にも原因があるのです。体内の水
分量、薬剤の副作用、全身疾患(シェーグ
レン症候群、関節リウマチなど)放射線療
法、口腔疾患などが挙げられます。
その中でも最も多いのは薬剤の副作用です。
一般的な処方薬の8割が唾液減少の原因になるとさ
れ、服用する薬剤の種類が多くなるほ
ど、ドライマウスのリスクが高まります。
虫歯との関連性についてですが、
唾液の働きの緩衝作用が大きく関わってきます。
食事や間食でお口の中が酸性に傾いた状態が唾液の
緩衝作用によって中和するのですが、その
唾液の分泌量が少ないと緩衝作用の働きが
微弱化し、中和までの時間がかかってしま
います。
すると虫歯のリスクが高まるというわけです。
唾液の分泌量を増やすには
1、よく噛んで食べること
2、舌で口の中のマッサージ
3、耳や顎の下にある唾液腺を刺激させるマッサージ
などが挙げられます。
短期間で効果が見られるものではありませんが、ド
ライマウスでお悩みの方はぜひ、お試し下さい。