患者さんの中には歯を削る時の音が苦手だったり、お水が出るのが苦手だったりする方も多いと思います。今回は音が出る、お水を出さなきゃならない理由をお話ししたいと思います。

 歯は鉄よりも硬いのですが、特に1番外側のエナメル質はモース硬度が6〜7も有ります。(下図を参照)

(公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所)

 その硬い歯質を削る為の道具がエアタービンです。エアタービンは圧縮空気の力で30万〜50万回転/1分するので、『キーン』と高い音が出るのです。そのエアタービンと、モース硬度が10のダイヤモンドの粉末が加工されたバーを使って、歯を削って治療をしています。そしてなぜお水を出しながら削るかと言うと、高速回転の為熱が発生するので、歯を痛めない様に冷却する為なんです。

 

 そして、そんな道具を使わないと削れない硬い歯質を溶かしてしまうプラークって怖い存在ですね。

 毎日の正しいお手入れと定期的な検診で一緒に歯を守っていきましょう‼︎