花粉症と歯痛の関係
卒業シーズンです。
卒業を迎えられる皆さまご卒業おめでとうございます。
3月に入り、暖かい日が増えてまいりました。
それに伴い、今年は花粉の飛散がとても多いようです。
当院に来院される患者様にも花粉症の方がたくさんいらっしゃいます。
花粉症になると…。
花粉症の症状は、水のような「鼻水」と、繰り返す「くしゃみ」、「鼻づまり」が3大主徴です。 目にもかゆみや異物感が生じ、花粉飛散量に比例して症状が悪化する傾向があります。 鼻症状は呼吸がしづらくなるため、口呼吸になり、集中力の低下やよく眠れないなど、勉強や仕事、家事に大きな影響を及ぼします。
また、花粉症の症状が始まると歯が痛くなる人も多いようです。
なぜ花粉症が始まると歯が痛むのでしょうか?
花粉症の症状が出始めてから歯が痛んだように感じるのは、花粉症による副鼻腔炎になっている可能性もあります。
副鼻腔炎とは…。
副鼻腔炎とは、鼻腔周囲にある大小の空洞(副鼻腔)に、風邪や花粉症などが原因で炎症が起こることにより、膿がたまる病気です。
鼻腔(ふくびくう)というのは鼻のまわりにある空洞で、頬の裏側にかけて広がっている空洞をさします。この鼻腔に細菌が感染して炎症が起きている状態を副鼻腔炎といいます。
花粉症で鼻の炎症が起きると上顎に近い副鼻腔の粘膜が腫れて、上の奥歯などを圧迫することで痛みがでてくるのです。
副鼻腔炎による歯痛が起こる?
どんな痛みでしょう?
平静時も痛む
歯そのものが痛いのではなく、歯根や神経が圧迫されて痛みが出ていて副鼻腔が炎症をおこしている時は、噛んだりしたときだけではなく常に痛みを感じる状態になっています。
上の奥歯がズキズキ痛む
鼻が詰まっていたり鼻水がでていたりするときに上顎の奥歯に痛みを感じる時は、細菌が入り込んで神経が圧迫されている場合があります。
痛みのほかに2、3本歯が浮いた感じがする
歯の根が圧迫されているため、歯が押し出されているような、浮いた感覚があります。
その他に…
頭痛がする
鼻腔は鼻から目の下まであり、炎症が起きると広範囲にわたり神経を圧迫したりするため、頭が痛くなることがあります。
頭を動かすと響く
走ったり頭を下げたりすると、鼻腔に溜まった膿が揺れて頬の辺りが響くような感覚がしたり、痛みを感じたりします。階段を上り下りしたり、ジャンプしたりすると響く場合は副鼻腔炎になっている可能性があります。
目の奥の違和感
副鼻腔は、目の下までつながっているため、空洞に膿がたまって、目の奥や下、鼻が圧迫されたような感じがします。
これらは、一般的な症状であり、副鼻腔炎が原因でない場合もあります。
ご自身での判断はとても難しく悪化してしまう場合もありますので、
どんな場合も、歯痛を感じたら自己で判断せず、早めに受診してください。