歯の着色
長く続いているマスク生活ですが、3月13日より、『マスクの着用は個人の判断が基本』と政府の方針が変わりましたね。これから少しずつ、マスクを外す機会が増えていくかもしれません。マスクを外した時、白い綺麗な歯はやっぱり清潔感もあって良いですよね。今回は歯面への着色による色の変化についてお話しします。
ステイン(着色汚れ)は飲食物に含まれる色素やタバコのヤニなどが歯の表面に付着して出来る歯の汚れです。時間の経過とともに歯に固着して落ちにくくなります。その為、飲食後は歯磨きで予防する事が大切です。
ステインがつきやすい飲食物
○コーヒー、紅茶、ほうじ茶などのお茶類
○赤ワイン、ぶどう、チョコレートなどポリフェノールを多く含む食品
○カレー、トマトソースなどの色の濃い食品
ステインの予防法とケア
ステインの原因となる色素やタバコのヤニなどは、日々の生活の中で少しずつ蓄積されています。
特にタバコのヤニであるニコチンやタールは褐色に変化する上、唾液中のカルシウムなどと結びついて歯に固着し、黄ばみやくすみに繋がります。
しかし固着するまでには何日もかかるので、毎日正しい歯磨きをしていれば、黄ばみやくすみを防ぐ事が出来ます。
ブラッシング指導の際、どんな歯磨き粉を使うと良いですか?とよく聞かれます。プラーク(歯垢)を落とす為であれば、正しいブラッシングで落とす事が出来るので、歯磨き粉に頼らなくても大丈夫です。しかしステインを落としたり予防する為には歯磨き粉の力が必要になってきます。気になる方はおすすめの歯磨き粉も有りますのでご相談下さいね。
一方で、強くこびりついてしまったステインは家庭でのブラッシングだけで落とす事は難しいので、歯科医院でのクリーニングをお勧めします。