今や夏の必需品になった感のあるハンディファン(携帯扇風機)

今の蒸し暑い時期にも手に持ち、歩いている方を多く見かけます。

でも暑い日に使うことが多いハンディファンですが、その使い方によっては身に危険が迫ることがあるのをご存じですか?

 

ハンディファンを使うことで熱中症に!

そもそも人間は暑いときに汗をかくのか?

これは汗をかくことで体の熱を奪い、熱と一緒に汗が気化するためです。

つまり体の熱を下げて涼しいと感じるようにするためには、汗が絶対に必要ということになります。

ところがハンディファンの風を体に当て続けることで、汗は熱を奪う前に乾いてしまいます。

汗が乾くことで熱を奪う手段を失うことになり、体に熱がこもって熱中症になる危険性が高くなるのです。

 

高温時は風自体も問題に

外気温が35度を超える高温の時にハンディファンの風だけに頼るとどうなるのか。

ハンディファンから送られてくる風も当然35度以上の熱を持った風ということになります。

ドライヤーの熱風が当たるほどではありませんが、体温とほぼ同じまたは高い温度の風ではありますよね。

そんな風に当たり続ければ体温が上昇し、熱中症になる危険性が相当高くなります。

より効果的に使用するには

★濡れタオルを首に巻く

ハンディファンの風を直接体に当てることで、汗が熱を奪う前に乾燥してしまい体に熱がこもるわけですが、そこで首に濡れタオルを巻き、そのタオルに風が当たるようにします。

首を濡れタオルで巻くことだけで、頸動脈が冷やされます。

そうすると頭部へ温まった血液が流れていきにくくなり、それだけでも熱中症の予防に効果があります。

そして、濡れタオルに風を当てることで水分が熱を奪いながら気化するので、熱くなった体温を逃がす効果が表れます。

この方法によって濡れタオルは5度以上も温度が下がりますから、熱中症予防には効果抜群!

また体に直接高温の風を当てないことで、汗が熱を奪う前に乾燥してしまうことも防げます。

 

余談ですが、

もしこれからハンディファンを購入しようかと思われている方、ネッククーラーも候補にいれてみてください。

ネッククーラーは首(頸動脈)を直接冷やすことで体全体の温度を下げることと、風を起こさないので汗が乾燥しない、つまりは気化熱の原理も作用することからハンディファンより快適といわれています。

暑い夏、体調くずさず、いろいろ工夫をこらし、何とか乗りきりましょう❕